画質をほとんど劣化させることなくデータ量を圧縮
医療現場における各種検査機器は、高画質、高精細なデータを出力するよう進化しています。一方で既存のファイリングシステムや電子カルテでは、その画像サイズの大容量化に伴い、「読み出しに時間がかる」「データベースが肥大化して扱えない」「表示画角がマッチしない」といった扱いづらさの声も聞かれます。そこで、画質の劣化を最小限に抑えつつ画像を圧縮したい、という現場からのリクエストにお応えする装置を開発しました。
検査機器やソフトウェアの改変不要
本装置を使用すれば、検査機器の改造や、既存のファイリングシステムや電子カルテの改変を必要とせず、これまでの運用方法のままで、適切なサイズに変換された画像を扱うことができます。
Web画面を用いた簡単設定
圧縮率やファイルフォーマットの指定は、Webブラウザを用いて簡単にできます。
同一LAN上のPCから、Webブラウザで本機にアクセスすると、設定画面が開きます。
タブを切り替えながら、本体設定や検査機器の設定を行ないます。
Wi-Fiルーターの設定と同様の感覚で設定できます。
既存システムを使い続けながら、新しい検査装置を導入して、環境をアップグレード
手のひらサイズのコンパクト設計
140×100×45mmのコンパクトサイズ。
スペースを圧迫することなく設置できます。
LANによるデータ転送
既存システムの改変を必要としません。
これまでの運用方法のままで、適切なサイズに変換された画像を扱うことができます。
PDFからJPGへの変換
PDF出力の検査装置も、既存システムに変更を加えることなく、導入できます。
TIFFからJPGへの変換
TIFFで出力される検査装置も、ファイリングシステムにフィットするJPGに変換。
回転
横向きで出力される検査データを、縦向きレイアウトに変更。
右90度、左90度、180度で指定可能。
命名規則の変更
複雑なファイル命名規則の検査装置も、既存システムの改変なく導入できます。
データ種別 | 変換前 | 変換後 |
広角眼底 カラー | 3916×3916 10MByte | 1958×1958 0.6MByte |
パノラマ カラー | 7024×6772 25MByte | 3512×3386 1.5MByte |
広角 FAG | 3916×3914 6.5MByte | 1958×1957 0.5MByte |
視野計 TIFFレポート | 4765×6739 2.5MByte | 2249×3180 0.4MByte |
入力可能なデータフォーマット | JPEG、TIFF、PDF | |
サイズ変更 | 75%、50% 又はタテ、ヨコいずれかの指定サイズ(縦横比を保ってリサイズ) |
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JPEG変換圧縮率変更 | 90%、85%、80%、70%(JPEG品質で表記。値が大きいほど高品質) | |
回転 | 右90度、左90度、180度 | |
フォーマット変換 | TIFF→JPEG | ◯ |
JPEG→TIFF | × | |
JPEG→PDF | ◯ | |
PDF→JPEG | ◯ | |
TIFF→PDF | ◯ | |
ファイル共有プロトコル | SMB CIFS (SMB 1.0, SMB2.0, SMB2.1, SMB3.0) | |
共有フォルダ接続認証 | デフォルトは、ユーザー名、パスワードなし (※検査機器により、ユーザー名、パスワードが必要な場合は登録可能) |
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共有フォルダ容量 | 約1GByte メモリ上のテンポラリ領域であるため、電源が切れると消去されます。 内部ファームウェアがデータ転送を完了すると、当該ファイルは削除されます。 |
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転送先指定 | SMBプロトコルをサポートしていること。 (Windows PC&サーバー、Linuxサーバー、NASなど) |
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転送先接続認証 | ユーザーID、パスワードの指定可能。 ゲスト接続(ユーザー名、パスワードなし)も可能。 |
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出力ファイル名 | 基本的に入力されたファイル名のまま出力。 ファイル名命名規則のルールを定義した場合は、ルールに沿って変換。 また、出力先の共有フォルダに同名のファイルが存在している場合は、上書きを避けるために、最後に連番を付与することも可能。 |
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CPU | ARM 8 64Bit 1.5GHz | |
Memory | 4GByte | |
LAN | Gigabit Ethernet (1000Base-T / 100base-TX) | |
電源 | 6V / 3A 専用ACアダプタ(付属) | |
大きさ | 140×100×45mm(W×D×H) | |
重さ | 400g | |
筐体 | 黒 アルミ製 |