HD Capture Box (HD-001)
HD Capture Boxは、HDカメラからのDVI/HDMI出力を、無変換で取り込む装置です。PCではなく、専用の装置として設計されているため、画質の劣化や取りこぼしはありません。
◇特徴◇~HD Capture Box (HD-001)~
DVI直接入力
HDカメラからの映像信号を、ダイレクトに入力します。 Sビデオやコンポジットに変換することなく、デジタルのまま取り込むため、信号の劣化は全くありません。HDカメラのHD性能をフルに活かすことのできるFull HD キャプチャユニットです。入力信号は、 1920×1080pまたは、1920×1080iに対応しています。
デジタル処理による高画質キャプチャ
入力されたHD映像信号を高画質のまま、JPEGに変換し静止画キャプチャ可能です。ハードウェアを用いたデジタル処理のため、遅延なく、高画質にJPEG変換します。JPEGの圧縮率は、4段階の調節が可能。目的に応じて調整できます。
LANによる既存の装置との接続機能を標準装備
LANにより、既存のファイリングシステムや、電子カルテシステムと接続することができます。本装置には、ID入力機能、トリガー入力機能があり、テンキーやバーコードリーダーからIDを入力後、トリガースイッチをオンにすると、内部にファイルが保存され、ネットワーク上に共有されます。JPEGファイルのファイル名には、IDと取り込んだ瞬間の日付、時刻が付与されます。上位のシステムは、このフォルダをポーリングし、画像を必要に応じて処理してください。(IDを入力しない場合は、$$$_日付_時刻.jpgの形式で出力しますので、上位で適宜分類してください。)
Windows PCからは、
エクスプローラー ⇒ ネットワーク ⇒ HD-CAPTURE-0001 ⇒ share
で見ることができます。
既存のシステムと、そのまま接続できるよう、出力ファイルを加工する機能も装備。4:3のアスペクト比に変換したり、画像のサイズを変更できます。また、JPEGの圧縮率も変更できるため、上位の容量にあわせて運用することができます。
ライブ映像表示
PCとUSB接続することにより、ライブ映像表示することができます。PCとの接続にはUVC規格を採用し、特別なドライバを必要とせず、Windows/LinuxのPCにMotion JPEGのライブ映像を表示することが可能です。
RAPiD-CLIENTに接続すると、簡単に高画質ライブ映像を表示でき、取り込んだ画像を即座にサムネイルで一覧表示することができます。
◇詳細◇~HD Capture Box (HD-001)~
HDカメラ 1920×1080p/i |
Ikegami(池上通信機) | 小型3CMOSフルハイビジョンカメラ THD-23FHD |
---|---|---|
JFCセールスプラン | FRex HD SP-321 | |
SONY | CMOSフルHDビデオカメラ MCC-500MD | |
センテック | 1/2.8 インチ型 Full HD Cマウントカメラ STC-HD203DV | |
サンコンタクトレンズ | 1/3 インチ型 フルハイビジョンカメラ SFHD-200c | |
パナソニック | 1/3型 MOS 3板 フルハイビジョンカメラ GP-UH332 |
コンパクトサイズに機能満載
フロントのLCD(VFD)画面で、ID確認が可能。また、キャプチャ画像のサイズ設定や、JPEGの圧縮率、その他本体のIPアドレス設定など、各種設定が可能です。LCD(VFD)の輝度調整、自動消灯設定も可能。暗室での 運用に配慮しました。
入力 | HDMI×1 DVIも接続可能 |
対応信号 | 1920×1080(29.97Hz) プログレッシブ/インターレース |
映像出力 | USB2.0 UVC規格準拠 Motion-JPEG |
出力静止画像 | JPEG (圧縮率4段階97%,90%,80%,75%) |
出力画像サイズ | 1920×1080,1440×1080 |
ID入力 | 最大16桁 テンキーまたはバーコードリーダー |
外形寸法 | W250×D125×H50mm |
重量 | 515g |
電源 | ACアダプタ DC 5V/3A |
◇Case Study(システム構成事例)◇~HD Capture Box (HD-001)~
Case1 カメラの映像を既設の電カル/ファイリングの画面を見ながら撮影する場合(UVC表示機能が装備されている場合)
●既設のシステムにそのままHDカメラを接続することができます。
●電カル/ファイリングにUVCの映像を表示する機能がついている場合、ライブ映像はUSB経由で電カル/ファイリングのモニタに表示されます。
●静止画のキャプチャは、HD Capture Boxに記録されます。クライアントからLAN経由でポーリングをかけ、システムに取り込むことができます。
●電カル/ファイリングにポーリング機能が必要です。
☆RAPID-Xには、UVC表示及びポーリング機能が標準装備されていますので、特別なカスタマイズなしで、Full HDのファイリングを実現できます。
Case2 カメラの映像を既設の電カル/ファイリングの画面を見ながら撮影する場合(UVC表示機能が装備されていない場合)
●HDカメラの出力をHDMI分配器でモニタ(ライブ映像確認用)とHD Capture Boxに分岐してください。
●スペースに限りがある場合などは、分配器からの出力の1つを電カル/ファイリング用のモニタに接続し、切替器をご用意いただいて、HDカメラからのライブ映像確認用画面と電カル/ファイリング用画面を手元で切り替えながらお使いください。
●静止画のキャプチャは、HD Capture Boxに記録されます。電カル/ファイリングからLAN経由でポーリングをかけ、システムに取り込むことができます。
☆RAPID-Xには、UVC表示及びポーリング機能が標準装備されていますので、特別なカスタマイズなしで、Full HDのファイリングを実現できます。
Case3 HD Capture Box単体での運用
●ID入力と、トリガー入力が可能なため、単独での撮影も可能です。
●サーバーからのポーリングで、キャプチャした静止画を管理します。
Case4 HD Capture Box + プリンタでの運用
●超小型PCでポーリングをかけ、プリンタを制御します。
●キャプチャ後に、自動で画像を印刷することが可能です。
Case5 RAPiD-Xでシステム化
●静止画のキャプチャは、HD Capture Boxに記録されます。クライアントからLAN経由でポーリングをかけ、取り込むことができます。
●ライブ映像は、USB経由でクライアントに表示されます。
●取り込んだ画像は、サーバーで一元管理し、各クライアントで共有できます。